
リフォームで上手に節約するための基本
リフォームは何十万円から場合によっては数百万円とかかる大きな出費です。「できるだけ安くしたい」と思う一方で、「安さを優先して失敗したくない」という気持ちもありますよね。節約と品質のバランスを意識しながら計画することで、満足度の高いリフォームに近づけます。
無理な値下げ交渉よりも「内容の整理」で節約
節約というと、まず値下げ交渉を思い浮かべる方が多いですが、無理に金額だけを下げようとすると、材料のグレードが落ちたり、必要な工程が省かれてしまうリスクもあります。そこでおすすめなのが、工事内容そのものを整理して優先順位をつける方法です。
「絶対に譲れないところ」と「できればやりたいところ」を分けておき、後者を見直すだけでも費用はぐっと変わります。
相見積もりで相場をつかむ
どの程度の金額なら妥当なのか分からないまま節約しようとすると、判断が難しくなってしまいます。そこで役立つのが、2〜3社から見積もりを取る「相見積もり」です。
・工事内容が同じでも金額が大きく違わないか
・極端に安い会社がないか
・提案内容や説明の分かりやすさに差がないか
といったポイントを比較することで、適正価格のラインが見えてきます。
工事内容の工夫でできるリフォームの節約方法
節約と聞くと「とにかく安い商品を選ぶ」イメージがありますが、実は工事内容の組み立て方次第で、同じような仕上がりでも費用を抑えられることがあります。
全部を一度にやらず、段階的に進める
家全体を一気にリフォームすると、どうしても金額が大きくなります。「絶対に同時にやらないと困る場所」以外は、段階的に進めるのも一つの節約方法です。
例えば、まずは水まわりだけ、次にリビングや寝室の内装、といったように分けていけば、その都度の負担を抑えながら計画的に進められます。
壊さずに「重ねる」「部分的に直す」を選ぶ
大掛かりな解体工事は、手間も時間もかかるため費用が膨らみがちです。
・床を全部はがして張り替えるのではなく、上から重ね貼りする
・キッチンを丸ごと交換せず、扉や水栓だけ交換する
・浴室はそのままにして、シャワー水栓や換気扇だけ新しくする
といったように、「全部新しくする」のではなく「活かせる部分を残す」発想に変えることで、工事費を抑えながら見た目や使い勝手を改善できます。
設備のグレードを一段階だけ下げる
キッチンやお風呂、トイレなどの住宅設備は、グレードによって価格差が大きくなります。最上位グレードは確かに魅力的ですが、必要な機能を満たしているのであれば、中位グレードでも十分なことが多いです。
「この機能があるグレードの中で、できるだけ安いものを」という相談をすると、担当者も選択肢を絞りやすくなります。
依頼の仕方やタイミングで節約するポイント
リフォーム費用は、工事内容だけでなく、依頼の仕方やタイミングによっても変わってきます。
工事をまとめて依頼して効率化を図る
段階的なリフォームも有効ですが、逆に「まとめて依頼したほうがお得」なケースもあります。
・同じ部屋の内装と収納の工事を同時に行う
・外壁と屋根の塗装を一緒に行う
といったように、足場や養生、職人の手配を共有できる工事は、別々に行うよりもトータルで見ると安くなることがあります。どこまで一緒にやると効率的か、業者に相談してみるのもおすすめです。
繁忙期・閑散期を意識する
リフォーム業界には、比較的依頼が集中しやすい時期と、余裕がある時期があります。地域や会社にもよりますが、一般的には春と秋は混み合いやすく、真夏や真冬などは比較的余裕があることも多いです。
閑散期はスケジュール調整がしやすく、場合によってはキャンペーンを行っている会社もあります。希望の時期がずらせるようであれば、こうしたタイミングを狙うのも一つの節約方法です。
自分でできること・できないことを見極める
「DIYでできるところは自分でやれば、かなり節約できるのでは?」と考える方も多いと思います。確かに、うまく取り入れればコストダウンにつながりますが、やり方を誤ると逆に高くついてしまうこともあります。
DIYで向いている作業・向かない作業
DIYで比較的取り入れやすいのは、次のような作業です。
・簡単な塗装や壁紙貼り替え(小さな面積から)
・棚の取り付けや家具の組み立て
・カーテンレールや照明器具の交換(一部)
一方で、水道や電気、ガスに関連する工事、構造に関わる部分の工事は専門知識が必要で、法律上許可を持った業者でないと行えないケースもあります。無理をしてトラブルになれば、結局プロにやり直しを依頼することになり、二重の出費につながりかねません。
「下準備だけ自分で」はほどよい節約
DIYを上手に活用するなら、「全部自分でやる」のではなく「一部を自分で負担する」イメージが現実的です。
・事前の片付けや家具移動を自分たちで行う
・不要な家具や家電を粗大ごみとして処分しておく
・簡単な掃除や養生の一部を手伝う
といった形であれば、プロの工事の妨げになりにくく、作業時間の短縮につながることもあります。事前に相談しながら、無理のない範囲を決めておくと安心です。
節約しながら満足度を高めるための考え方
最後に、「節約」を意識しつつ、リフォーム全体の満足度を高めるための考え方をまとめます。単に安くすることが目的ではなく、「限られた予算で最大限の効果を出す」視点を持つことが大切です。
お金をかける部分と抑える部分をはっきり分ける
家全体を均一にグレードアップしようとすると、予算はいくらあっても足りません。
・来客の多いリビングや玄関は見た目や素材にこだわる
・個室や収納内部はお手頃な材料でまとめる
・毎日使う水まわりは使い勝手を優先する
といったように、メリハリをつけて考えると、節約しながら満足感の高いリフォームになりやすくなります。
将来のメンテナンス費用も含めて考える
目先の工事費だけでなく、「何年後にどれくらいメンテナンスが必要か」という視点も大切です。安い材料を選んだ結果、数年おきに貼り替えや塗り替えが必要になるようでは、長い目で見ると高くついてしまうこともあります。
耐久性の高い材料や、掃除がしやすい設備を選ぶことで、日々の手間や将来の出費を抑えられる場合もあります。担当者に「ランニングコストも含めて考えると、どちらがお得になりそうですか?」と相談してみるのもおすすめです。
リフォームの節約方法は、「とにかく安くする」ではなく、「必要なところに賢くお金をかける」ことにあります。工事内容の整理、設備グレードの見直し、依頼のタイミングやDIYの取り入れ方など、できることはいくつもあります。気になる点は遠慮なく業者に相談しながら、自分たちの暮らしに合った無理のないリフォーム計画を立てていきましょう。
